岐阜大学医学部附属病院 様(大学病院) コスト管理・医療の質向上をめざしたデータ活用モデル

今回は、導入当時プロジェクトに関わっておられた、先端医療・臨床研究推進センター 佐藤 菊枝様と、現在ご担当者としてCLISTA!をご利用いただいている、医療情報係 山口 永真様のおふたりにお話しをいただきました。

導入の目的

当院では病院マネジメントの取り組みとして、コスト管理と医療の質向上を目指しています。病院の中で多くを占める医師や看護師などの高度な医療専門職を活かしていくためには、人的資源の適正な効率化も必要です。これらの根拠となる情報基盤を構築して、スタッフの迅速な意思決定を支援することで、戦略的病院経営の実現を図っています。

医療情報システムから蓄積された膨大なデータをCLISTA!で一元管理することで、様々な切り口での分析が可能となります。また、経営に関するデータの可視化や各エンドユーザーの診療データ活用を促進することを目的とし、CLISTA!を導入しました。

CLISTA!の評価

  1. リアルタイムで元データに相当するデータを蓄積できる

    電子カルテや部門システムからの診療情報を、業務に影響を与えることなく、DWHでリアルタイムに一元管理できています。これにより、病院経営や診療支援へのデータの二次利用を促進できています。

  2. システム知識を持たなくても、易しい操作性でデータ抽出できる

    CLISTA!を導入する以前は、データ抽出には情報スキルを持った職員が適宜対応している形でした。導入後は、様々な部署の職員がCLISTA!を使って自由にデータ抽出できるようになりました。現在、CLISTA!の利用申請ユーザー数は300人を超えており、情報スキルを持たない人でも柔軟にデータ利用が可能な環境を提供できています。

  3. 電子化している病院には必要不可欠な機能

    岐阜大学医学部附属病院 医療情報係 山口 永真 様
    岐阜大学医学部附属病院
    医療情報係 山口 永真 様

    各部門システムへの入力データを溜めた後には、しっかりとアウトプットをしていくことが、データ入力時のモチベーションを上げることにもつながると考えています。せっかくデータが入力されているので、どんなシステムと組み合わせても、どんな切り口でも、いつでも柔軟に検索してデータを出せる環境を病院として整備するべきだと思います。

    アウトプットできなければ電子化する意味も失われてしまいます。そういった意味でDWHは、診療データを電子化している病院には当たり前に備えるべき機能ではないかと感じています。

導入後の運用

  1. 原価計算システムを活用

    当院では医療経営マネジメントを重視しているということもあり、経営企画課を中心に原価計算を行い、現在はCLISTA!のアプリケーションを利用して各診療科のデータ統計・集計を行っています。

    導入前までは、収支情報に必要なシステムデータを長い時間をかけてつなぎ合わせ、半手動で原価計算をしていました。CLISTA!導入にあたっては、カルテの実施情報と物流や医事会計システムを連携してコスト計算を自動化したことで、今までかかっていたデータを処理する手間や時間が軽減されました。

    そうして分析した原価計算の結果は、病院全体の意思決定の指標の1つとして、各診療科に対する改善のアドバイスや、病院長から院内への働きかけの判断材料として活用されています。

  2. 周術期管理や研究へ活用

    CLISTA!の検索機能により、手術記録のステータス管理や、手術が行われた際の執刀医の確認、手術を起点に前後一週間の血液検査結果を追うなど、周術期管理に活用している手術部門の先生もいらっしゃいます。その先生はCLISTA!を使って中長期的なデータ分析を行っておられ、術後体温データの有用性についての論文発表もしておられます。

  3. 各部門へ活用を広める取り組み

    現在は経営企画課や医事課はもちろん、診療科では、使う先生は特定されてはいるものの、小児科や婦人科がよく使っています。また、栄養部門では食事状況の検索に活用するという話や、薬剤部等でも頻繁に使っているという話を聞きます。

    運用を広める取り組みとしては、電子カルテのエキスパート講座を開催し、そこでDWHの説明を行ったり、病院職員に向けてシステムの機能紹介をベンダーからしていただく機会を作ったりといったことも行いました。

    また最近では看護部の業務をなるべくCLISTA!化しようという動きもあり、看護部職員を集めてCLISTA!活用講義を行うこともしています。

今後の期待として

現在、次期システムの検討が進んでおり、文書管理の一元化、QIの院内発信、臨床研究へのデータ利用、統計解析の充実等の部分でCLISTA!を活用していこうと考えています。

また当院は岐阜地域の中核病院として将来的に地域のデータを集約する役割を担い、また大学病院の責務として研究の成果を上げていくという役割もあるため、今後CLISTA!を使って積極的にデータ分析を進めていきたいと考えます。

現状CLISTA!で最も難しい作業は、必要な情報を探すことのため、ほしいデータがどこにあるか直感的にわかるような、データ構造の理解をサポートする機能があるとより使いやすくなるのではと思っています。そういった意味でも、次期システムに期待をしています。

病院様基本情報 

【病院名】  岐阜大学医学部附属病院
【所在地】  岐阜県岐阜市柳戸1番1
【病床数】  614床(2015年6月時点)
【利用アプリケーション】
CLISTA!(統計機能)、 CLISTA! SEARCH(検索機能)、 CLISTA! 原価計算、CLISTA! DPC、CLISTA! Web

取材を終えて

今回は次期システム構築に向けての打ち合わせを進めている中で取材をさせていただきました。
システム検討でお忙しいところお時間をいただき、ありがとうございました。
CLISTA!も次期システムに向けて、レベルアップを図っている最中です。ご期待に沿えるような、使いやすい製品をめざし開発に取り組んでまいります。

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