京都医療センター 様(国立病院機構) データウェアハウスシステムの継続成長と人材の育成が鍵

京都医療センター (上)医療情報部 北岡 有喜 先生 (下) 臨床研究センター 松島 大介 様
京都医療センター
(上)医療情報部 北岡 有喜 先生
(下) 臨床研究センター 松島 大介 様

導入に至った経緯

京都医療センターでは1990年代からベンダーと共同でデータベースのシステム開発を行うなど、様々な取り組みをしてきました。しかし、当時開発していたツールはエンジニア向け・プロ向けのものであり、医師用のものではありませんでした。

また、当時テスト採用していたBIツールが汎用品であったこともあり少し使いにくい状況もあったため、医用工学研究所が医療用に特化したツールを開発しているという点を評価し、導入に踏み切りました。

 

CLISTA!の評価

  1. SQLを使わず利用できる

    従来のBIツールに比べ、SQLを使わないという部分は評価できると思っています。
    まだまだよりよいユーザーインターフェースを目指していけると思いますので、臨床の先生方が使う際にも、マニュアルを読まずに操作できるといったようなところまで製品として成長していってくれることを期待しています。

  2. 日々の検索業務に活用

    • 院内の利用状況としては、医師・薬剤師・スペシャル医療クラーク・管理役員・院長など、様々な職種の方が日々検索を行っている
    • 日別では毎日数十件、月別では1600件ほどの検索が行われている

    現場の先生が最初に作ったテンプレートの条件を土台にして新たに自分の求める検索をされていたり、薬剤科でも業務日報と連動する日々の自動抽出の結果を報告に使っていたりと、院内でもCLISTA!でデータを抽出できるという認識は広まってきています。

  3. 経営・臨床・研究へ幅広く利用できる

    経営的な視点での利用例としては指導管理料の取り漏れ防止などがあります。診療の視点では、例えばAとBの検査を同一日にしている患者さんを検索したいという依頼をよく受けます。
    特に薬剤部からは、CLISTA!の自動抽出によって面倒な作業から解放されたという声も聞かれます。
    また、こういう条件の患者さんが何人いるか調べてほしい、といったような要望が医師から上がることも多くあり、その場合はスペシャル医療クラーク(※注)等がCLISTA!を利用して医師の求めるデータを出しています。

    (※注)「スペシャル医療クラーク」は京都医療センターの登録商標です

導入後の運用

  1. 職種別利用を広げる取組み

    医師のやりたいことを実現できるように、いくつかの代表的なパターンを履歴として残していっています。医療情報部では臨床の先生が普段知りたいことについて、検索の際にキーワードを入れるだけで答えがわかるよう、検索条件のテンプレート化を図っています。

  2. スペシャル医療クラークのCLISTA!研修

    医師の業務を補佐するため各部署に配置されているスペシャル医療クラークにCLISTA!の使い方を教え、データ抽出ができるようにしている

    医療情報部でスペシャル医療クラークの研修講義を担当し、CLISTA!に関する研修を1日設け、使い方や考え方をがっちりと教えています。スペシャル医療クラークは各部署に配置していますので、スペシャル医療クラークを中心に、各部署へ利用を広げていきたいと考えています。
    説明にあたってはなるべく具体的な例を挙げ、機能面の説明だけではなくストーリーを作った上で紹介し、実際の利用を意識してもらえるように工夫しています。

今後の期待として

もっと臨床医の利用を広げていけるよう、操作研修がなくても直感的に検索できるような、よりよいインターフェースを常に目指していってほしいと思います。
CLISTA!を使いこなすにはまだまだマンパワーやスキルが必要な部分もあります。もっと上を目指していけるシステムかと思いますので、マンパワーが必要ないくらい製品のレベルを上げていってもらいたいと考えます。

今後は標準的なデータベースの持ち方を打ち立ててもらい、ロードマップとして機能していくことが必要になってくるかと思います。ぜひデータウェアハウス構築のノウハウを生かし標準データベースの設計をしていっていただけるよう、期待しています。

病院様基本情報 

【病院名】  独立行政法人国立病院機構 京都医療センター
【所在地】  京都府京都市伏見区深草向畑町1-1
【病床数】  600床(2015年4月時点)
【利用アプリケーション】  CLISTA!(統計機能)、 CLISTA! SEARCH(検索機能)

取材を終えて 

取材にご協力いただき、ありがとうございました。今回の取材で、ユーザー様にご意見いただけることのありがたさを改めて感じることができました。

現在、「魅力あふれる価値を創造し続ける」ことをモットーに、使いやすさの向上に特に重点を置き、バージョンアップや新製品開発に取り組んでいます。また、診療情報をどう活かすかという観点でも研究を重ね、製品に取り入れていきたいと考えています。今後も常にユーザー様のご意見を吸収し、よりよい製品づくりに全力で取り組んでまいりますので、忌憚なきご意見を頂ければ幸いです。

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