導入前の課題

取得できないデータや、取得に時間のかかるデータに苦慮

もともと他社のDWHやデータ抽出ツールを使っていました。導入当初は、データ抽出に関することであれば多様に利活用が可能と期待しておりましたが、実際に運用してみると取れないデータがあったり、データ取得に時間がかかりすぎるという状況が生まれておりました。
さらに、それらの問題への対処のためにエクセルでマクロを組んだりしなければならず、余計に時間のかかる作業が発生しておりました。

① システムがフリーズするほどのビッグデータ取得による工数の増加

薬剤部から在庫管理や学会での使用のために、1ヶ月単位、1年単位の処方の使用実績のデータを出したいという依頼があったものの処方データのレコード数がかなり多く、全種類の処方データを1ヶ月分取得しようとすると、データ抽出の途中でシステムがフリーズして動かなくなり、一度に抽出することができない状態でした。
そのため、何回かに分けて抽出した後に1つのエクセルにまとめて1つの帳票を作成していたが時間がかかることがネックでした。

② 部門システムとデータを連携することができない状態

院内から抽出依頼のある詳細な手術データは電子カルテ内にはなく、別の手術システム内にあったため、部門システムからエクセル形式でデータを取得してVBAで整形したりとやはり時間と手間をかけざるを得ない状況でした。
他の部門システム全体にも言えることですが、放射線などの検査系データも取得してはいたものの、状況は上記と同じでした。

③ 担当者のITスキルに依存

担当者ごとにITスキルに差があるため、Aさんはデータを出せるが後任のBさんは出せない、という状況が起こることがあり困っていました。

他社サービスとの比較

「費用」と「実績」でCLISTA!の導入を決定

当初、医用工学研究所を含め3社で検討していました。1社は、対応が難しいカスタマイズ帳票の費用や接続費用の高さがネックとなり、実質的に断念する形となっておりました。もう一社は、当時はまだ導入実績が無かったため、こちらも選択肢から外れる結果となりました。
CLISTA!を選択した決め手としては、医用工学研究所の営業担当の提案内容も良く、病院が納得がいくまで説明していただいたことも大きいと感じております。

CLISTA!の活用方法

  1. 研究用、学会発表のために院内で活用

    現場からの要望で多いものが、学会での発表に使用するものであったり、研究用にデータを抽出したいという依頼です。
    学会のある冬に近づくにつれ、依頼が多くなって来るのですが、前述したとおり分割して抽出するしかなく時間がかかっていましたが、CLISTA!を導入してからはデータがすぐに出てくるようになり、非常に助かっています。

  2. 医師やコメディカルからのデータ抽出に対応

    当院内では医師だけでなく、看護師、薬剤師、医事課、診療情報管理士など幅広い職種からも研究用での抽出依頼が多く上がってきています。
    クリニカルパスの使用実績、退院患者情報、画像診断のスキャンの各項目コードの件数、NSTシステムの栄養・食事データ、DPC関連の各種帳票、処方の使用実績、医事課であれば各医事コードごとの件数など抽出に時間がかかっていたデータも出せるようになり助かっています。
    また、院内の各種委員会でもCLISTA!の帳票を活用しています。

  3. 時間のかかっていた目視確認作業もCLISTA!が自動的に集計

    以前はエクセルで出したあと目視確認で集計していた帳票もありましたが、今ではCLISTA!で自動的に集計できるようになっています。

  4. 地域連携室ではマーケティングに活用

    地域連携システムのデータと電子カルテの患者マスタのデータを組み合わせて、どのような患者がどのような症状を抱えているのか、また、どの患者がどこから来院されているのかを分析し、集患に役立てています。

    以前は、院周辺のクリニックなどに、院内セミナーのチラシを配布していましたが、データを分析してみると「院周辺の企業に勤務している人が多く来院している可能性がある」ということを、読み取ることができました。そのため、クリニックに加えて、周辺の企業に院内セミナーの案内チラシを配布するようにしました。
    企業で行われる健康診断の結果が悪かった方に向けて「前立腺がんの最新の治療方法」や「前立腺がんの検診」について解説するセミナーをお知らせできればと考えました。この施策の結果、セミナーへの申し込み数を増やすことができました。

    「当院を必要としてくれる患者がどこにいるのか、その患者はどのような症状で困っているのか」を明確に把握することができるようになったのは、データ活用から得られた大きなメリットだと考えております。
    地域連携システム内には、患者の住所データがなく、これまではこのような分析はできませんでしたが、CLISTA!を導入することで複数のシステムのデータを組み合わせて活用できるようになったことの効果を感じております。

CLISTA! の感想

  1. 日々の業務負担が軽減

    CLISTA!が導入されてからデータ抽出に関わる業務負担が軽くなりました。作成するのに丸一日かかっていたDiNQL関連の帳票が、CLISTA!を導入してから2時間程度で終わるようになった事例もあります。
    また、今まで栄養課からデータ抽出依頼のあった帳票も、検索テンプレートの共有機能を使用することで、データ抽出の業務自体を栄養課に行って頂けるようにしています。「かなり特殊な事例を除けば、院内から要望があるデータで出せないものはない」と言えるレベルまで活用できている点は病院にとって大きな効果を感じています。システム課としても通常の運用面で不便を感じることは現状ありません。

  2. 保守対応も申し分ない

    改善点となりうることを思い起こしてみましたが、現状、十分すぎるくらい対応していただいているので特にこれ以上は要望がない、というのが本音です。
    保守問い合わせへの対応も早くて丁寧にして頂いて助かっています。DWH以外のシステムベンダー全体を見渡しても、保守への対応が早く丁寧で、担当のSEさんには感謝しています。

病院様基本情報

【病院名】  一般財団法人神奈川県警友会 けいゆう病院
【所在地】  神奈川県横浜市西区みなとみらい3-7-3
【病床数】  410床(2019年12月時点)
【利用アプリケーション】  CLISTA! 統計機能、CLISTA! 検索機能

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